
塗装工事もリフォーム工事の一つですが、他のリフォーム工事のほとんどは
「商品と施工費」のように分かれて見積りが出されます。
【浴室本体工事の例】
| カタログにあるシステムバスの商品名(○○メーカー) | 1,000,000円 |
|---|---|
| 取り付け施工費 | 150,000円 |
| 合計金額 | 1,150,000円 |
上記のように商品と施工費は分かれて出されます。
しかし、塗装工事は、材料費と施工費を一緒に出すのが慣例になっております。
【外壁塗装本体工事の例】
| 使用塗料 | 外壁面積 | 単位 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン塗料 | 100 | ㎡ | 2,000円 | 200,000円 |
上記のように塗料代がいくらで施工代がいくらというように分かれて出されません。
※使用塗料は「シリコン塗料」だけで商品名どころか塗料メーカー名さえ書かれていない場合も多いです。
※塗料メーカーや商品によっては「シリコン塗料」でも金額は大きく違いますのでこの見積り形式では相見積りを取っても比べようがありません。

日本塗装協会は、今までの塗装業界の慣例を変え、塗装金額を明確にいたします。
下記のとおり、「材料費」・「施工費」・「運営費、工事監理費」・「工事保証費」を分けることにより
塗装工事金額を明確にいたします。

| 作業項目 | 備考 | 作業人工 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 足場 | 組み・外し・養生シート張り | 6人 | 20,000円 | 120,000円 |
| 洗浄 | 高圧洗浄 | 2人 | 20,000円 | 40,000円 |
| 下地調整 | ひび割れ補修、目地補修 | 1人 | 20,000円 | 20,000円 |
| ビニル養生 | 窓枠・植木・玄関廻り等 | 2人 | 20,000円 | 40,000円 |
| 外壁塗装 | 下塗り1回、上塗り2回 | 6人 | 20,000円 | 120,000円 |
| 付帯塗装 | 家本体の塗装可能木鉄部 ※木部は劣化塗膜除去後、2回塗り ※鉄部はさび落とし後、さび止め、上塗り2回塗り |
3人 | 20,000円 | 60,000円 |
| 掃除・最終点検 | 2人 | 20,000円 | 40,000円 | |
| 合計金額 | 460,000円 |
※養生とは、窓ガラスなどに塗料がつかないようにビニール等で覆うことです。
※作業人工は、過去のデータからの平均値で算出しております。
※人工とは、建設業界用語で2人の職人が3日で仕上げるときは6人工と言います。
【材料費等】83,500円
| 商品 | 備考 | 数量 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
外壁塗装塗料 (一般シリコン塗料) |
下塗り○○メーカー 商品名 | 5缶 | 2,500円 | 12,500円 |
| 上塗り○○メーカー 商品名 | 3缶 | 15,000円 | 45,000円 | |
付帯塗装塗料 (ウレタン塗料 |
木部○○メーカー 商品名 |
一式 | 15,000円 | |
| 副資材 | ビニル養生、ガムテープ等 | 一式 | 6,000円 | |
| 消耗品 | 刷毛・ローラー等・軍手 | 一式 | 3,000円 | |
| ごみ処分費 | 副資材・消耗品・塗料空き缶等 | 一式 | 2,000円 | |
| 合計金額 | 83,500円 |
※付帯塗装塗料は木部・鉄部とも1缶は使用いたしませんので一式計算とさせていただいております。
【日本塗装協会運営費】9万円
【工事監理費】3万円
【工事保証料】1万円~12万円
※保証料は使用塗料によって異なります。
※保証期間中は毎年点検にお伺いいたします。
※保証期間中に色あせ、塗膜剥離等があった場合は、部分補修でなく全面塗装させていただきます。
【合計金額】
| 施工人件費 | 460.000円 |
|---|---|
材料等 |
83,500円 |
運営費 |
90,000円 |
工事監理費 |
30,000円 |
工事保証料 |
40,000円 |
| 合計金額 | 703,500円 |
※シリコン塗料の保証料は4万円となります。
以上のように塗装金額を「施工人件費」「材料費等」「運営費」「工事監理費」「工事保証料」に分けて算出することにより塗装金額ばかりでなく塗装工事そのものが明確になります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、塗装工事は、施工人件費がほとんどで
「塗料代」は、塗装工事金額全体のわずかでしかありません。

5種類一覧型見積書は要注意
塗装会社の巧妙な営業テクニックの代表と言えるのが下記のような5種類一覧型見積書です。
| アクリル塗料 | ○○円 |
|---|---|
| ウレタン塗料 | ○○円 |
| シリコン塗料 | ○○円 |
| フッ素塗料 | ○○円 |
| 特殊性能塗料 | ○○円 |
この5種類一覧型見積書の形式は、日本塗装協会代表理事の淺海正勝が考案したもので、お客様からは「わかりやすい」「予算に合わせて選べる」など大変好評な見積書です。
しかし、注意していただきたいのは、この形式の見積書を使用して暴利ともいえる金額で受注している塗装会社が存在することです。
ホームページやチラシなどでは、一番安い塗料の価格を提示しておいて、5種類一覧型見積書を持参して、日本人特有の「真ん中を選ぶ心理」を利用して真ん中の塗料、または、さらに1つ上の塗料で契約する塗装会社が多数存在します。
グレードの高い塗料は、塗料代も作業工程も増え、施工代も高くなるので塗装金額が高くなるのは当然ですが、注意していただきたいのは、チラシやホームページで「安い塗装会社」「職人直の良心的な塗装会社」と思わせて実際に契約する塗装工事は「少しも安くない」という塗装会社が存在するということです。
もちろん、5種類のどのグレードの塗料も良心的な金額で提示している塗装会社もあります。
チラシやホームページで「安い」と思って見積り依頼をされたときにその塗装会社が複数の塗料を持参してきたとき(5種類一覧型に限らず)は、要注意です。
良心的な業者なら問題ありませんがそうでない可能性もありますので、調べてみることをお勧めいたします。
調べ方は簡単です
日本塗装協会が推奨している下記の3つの質問をして5種類の塗料の利益を確認するだけです。
